【毎月更新】怪しいと噂の「タダ電」に従量電灯Bから切り替えてみた!実際どう?気になる損益分岐点…

——毎月電気代が5,000円タダになる電力会社

との謳い文句で、昨年2023年にサービスが開始された「タダ電」という家庭向けの電気サービス。

なんとも怪しさを感じますが、面白いコンセプト…!

でも本当に安くなるの…?と思いますよね。

そこで、東京電力の従量電灯Bから実際に切り替え!

そこで実際にどれほど安くなったのか、逆に高くなったのか
損益分岐点や詳しいサービス内容、申し込み方法などを紹介していきます!

※当初は「10,000円タダ」だったが、2度のサービス改定を得て、現在は「5,000円タダ」となっている。

話題の「タダ電」とは?超かんたんに解説!

タダ電とは、株式会社エスエナジーが提供する、いわゆる電力自由化で登場した新電力サービスです。

その名前とキャッチコピーの通り、毎月の電気代が5,000円まで無料となるのが最大の特徴。

タダ電
運営会社エスエナジー
提供エリア日本全国
(沖縄と一部離島を除く)
契約期間1年
契約金無料
解約金無料
最低料金0円
基本料金電気代が発生しない場合:無料
電気代が発生した場合:280円
電気料単価70円/1kWh
無料枠5,000円分(71.4kw)

5,000円分までの利用に収まるのであれば基本料金含めて完全無料。つまりは、1円もかかりません

逆に、無料枠を超えた場合は、超えた金額分の電気代に加え、基本料金や燃料費調整額などがかかります。

しかも、沖縄と一部離島を除く日本全国で利用ができ、契約金や解約金なども一切かからないというのです。

それがタダ電。

さて、ここまで聞くと何か怪しさを感じますよね…。

結論から言うと、怪しくないですが、恐ろしいカラクリがありますので注意点含め紹介していきます。

実は電気代は2倍!?タダ電の注意点と損益分岐点

「毎月電気代が5,000円タダになる電力会社」とあるので、毎月5,000円なら余裕で収まるかも!と思いがち…。

ただこの謳い文句に安易に乗っかってしまうと、とんでもない勘違いを起こしてしまうので注意が必要です!

タダ電の恐ろしい注意点

実はタダ電は一般的な電力会社に比べて電気代の単価が2倍なのです!

あくまで目安にはなりますが、現在の一般的な電気代単価の目安は「31円/kWh」です。

これは「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が全国の市場調査をして定めています。

もちろん、地域や電力会社によって多少前後はしますが、大きくこの基準からズレることはないので「31円/kWh」は、いわば日本の電気単価の平均値とも言えるわけです。

ちなみに、家電製品のカタログなどに記載されている電気代は、この数値をもとにして計算されています。

もし、毎月の電気代が5,000円ならば電気使用量は約161kWh使えるということです。

しかしタダ電の電気代単価は約2倍の一律70円/1kWh

タダ電の料金

電気使用量料金
〜71.4kWh完全無料
71.5kWh〜①基本料金280円
②70円/1kWh
③燃料費調整額など

つまり、無料の範囲である5,000円までの利用とすると、1ヶ月で71.4kWh(5,000円÷70円/1kWh)までしか使えないということになります。

なので「私の電気代は毎月5,000円くらいだよ〜!」と言っても、もしタダ電で一般的な5,000円の使用量である約161kWhを使おうとするとかなり高くつくことに…!

タダ電と他社の損益分岐点の目安

一般的な電力会社
(31円/1kWh)
タダ電
(70円/1kWh)
30kWh930円0円
71.4kWh2,213円0円
100kWh3,100円2,282円
128kWh3,968円3,962円
129kWh3,999円4,032円
162kWh5,022円6,342円

損益分岐点はざっくり128〜129kWhくらい!

ただ電気代には、この表の金額の他に、燃料費調整額や省エネ賦課金などがかかるので、月毎に多少変動はします…!

ただ、ここで言いたいのは、同じ5,000円分を使おうとすると、タダ電の方が高くなるということ!

かなりの注意点と言えますね…。

では、燃料費調整額や省エネ賦課金など含めた実際の料金ではどうなのか比較を見ていきましょう!

【現在利用中】どっちがお得?実際の使用量から従量電灯Bと比較

さて、本当にお得なのか?東京電力の従量電灯Bより安くなったのか?

実際に2023年12月から現在に至るまでタダ電を使い続けていますので

「もし従量電灯Bを使い続けていたら…」を想定して損益分岐点も見ながら電気料金を比較していきます!

毎月更新!気になる結果一覧

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2023年12月
125kWh
1,668円3,637円1,969円得
2024年1月
142kWh
4,458円4,132円326円損
2024年2月
139kWh
5,206円4,058円1,148円損
2024年3月
144kWh
5,606円4,260円1,346円損
2024年4月
99kWh
2,326円3,111円787円得
2024年5月
98kWh
2,355円3,301円946円得
2024年6月
112kWh
3,485円3,811円326円得
2024年7月
150kWh
6,420円5,212円1,208円損

筆者の自宅事情

  • アンペア数 30A
  • 間取りは1Kの約30㎡(やや広め?)
  • 日中は仕事で不在の一人暮らし
  • 夏はエアコン、冬はこたつのみ
  • 料理はするがキッチンはガスコンロなので影響は軽微

2023年12月の実際の結果

電気使用量タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2023年12月
125kWh
1,668円3,637円1,969円得

2023年12月は、東京電力の従量電灯Bから切り替えた初月の利用分です。

この月は見事に約2,000円ほどの節約に成功しています。

ただ、この成功には理由があり、実はこの月は現在のタダ電よりも条件が少し良かった時なのです。

2023年12月時の利用規約

  • 毎月100kWhまで無料(6,500円分まで)
  • 電気代の単価は65円/1kWh
  • 無料分超過時の基本料金280円の請求なし

ケチケチしてわけでもなく、普通にこたつを使って過ごしていましたが、やはり毎月100kWhまで無料というのが大きかったですね。

2024年1月の実際の結果

電気使用量タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年1月
142kWh
4,458円4,132円326円損

2024年1月は326円の損。いきなり2ヶ月目から負けてしまいました。

これにはサービスが悪化したという理由があります。

〜2024年1月14日2024年1月15日〜
無料枠100kWh
(6,500円分)
71.4kWh
(5,000円分)
電気代単価65円/1kWh70円/1kWh
有料時の基本料金なし280円

月の途中から利用規約が変更となったため、後半から一気に上がり幅が上昇しました!

結果、326円の負けです…!

2024年2月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年2月
139kWh
5,206円4,058円1,148円損

2024年2月から大きく負ける形となり、なんと1,000円以上損する形となってしまいました。

やはりサービスの改悪が響いているのかもしれません。

そのほか、1年の中で一番冷え込む時期であり、家にいる時は基本的にこたつをつけっぱなしにしていたからと考えられます。

2024年3月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年3月
144kWh
5,606円4,260円1,346円損

2024年3月も同様に1,000円以上の負けとなりました。

例年に比べて寒かった日も多く、やはり暖房器具の使用時間が長かったことが原因ですね。

2024年4月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年4月
99kWh
2,326円3,111円787円得

2024年4月から、ようやくタダ電がまたお得になり始めました。

上旬まではこたつを使っていましたが、中旬からは暖房器具の使用はなし。おそらく、これが勝った要因かと思います。

2024年5月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年5月
98kWh
2,355円3,301円946円得

2024年5月も4月に続き、タダ電でお得になる形になりました!

暖房・冷房器具ともに使用はほぼなし。1〜2日にエアコンで冷房運転を少ししたくらいです。

2024年6月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年6月
112kWh
3,485円3,637円326円得

2024年6月は、電気の使用量が増えたことで、3,000円台に突入しましたが、それでもタダ電の方が安くなりました!

使用量が増えた要因として、冷房を使う機会が増えた点。6月後半からは、ほぼ毎日エアコンをつけていました。

2024年7月の実際の結果

タダ電東京電力
従量電灯B 30A
結果
2024年7月
150kWh
6,420円5,212円1,208円損

2024年7月は、終日エアコンの利用で一気に電気使用量が上がり、150kWhの利用に…。

今年の夏は暑いですよね…。

どんな人向け?タダ電をお得に使うために

現状は、電気使用量が一番多いと言われる夏の期間をまだ経験していないため、現時点で言えることだけになりますが、お得に使える人というのは次のような方だと思います。

タダ電をおすすめできる人

  • 一人暮らしである(←重要)
  • 家を不在にしていることが多い
  • 冷暖房器具はほとんど使わない
  • タダ電のアプリを見ながら節約できる

不在時間や電気を使わない時間が長いと…

家を不在にしていたり、冷暖房器具を使っていない日の電気使用量は、当然ですがかなり安くなります。

かかるのは家電の待機電力や照明くらいでしょうか。ちなみに筆者は浴室やトイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしています。

その場合の電気使用量は、月や日によりますが、1日あたり約2〜3kWhくらいになります。

多く見積もって毎日3.5kWhくらいの使用量だと、1ヶ月105kWhくらいなのでタダ電で十分お得に使えるでしょう。

一般的な電力会社
(31円/1kWh)
タダ電
(70円/1kWh)
30kWh930円0円
71.4kWh2,213円0円
100kWh3,100円2,282円
128kWh3,968円3,962円
129kWh3,999円4,032円
162kWh5,022円6,342円

ひょっとすると、冷暖房を使わない春秋ならかなりお得に使える可能性は大ですね!

タダ電アプリで使用量を30分単位で監視できます!

その日のスケジュールや天候で電気の使用量は変わってくるものです。

外出が多ければ当然電気の使用は減りますし、来客があれば普段よりも増えるでしょう。

また天候次第では冷暖房の使用度も変わってきます。

そんな時に活用したいのがタダ電アプリ。

このアプリでは、無料枠が後どのくらい残っているのか視覚的に分かるようになっています。

電気代は30分単位で更新されていくので、「ちょっと使いすぎたな〜、、、節約しよう!」ということが一応できるので、そうしたゲーム感覚でマネジメントが得意な方には結構おすすめです!

もちろん、日毎・週毎・月毎・年毎の電気代も簡単に把握ができます。

申し込みはアプリからのみ(紹介コード特典あり)

実はタダ電の申し込みは専用アプリからのみとなっているため、そういう意味でもアプリは必須です!

実際に申し込んでみましたが、専用アプリなので申し込み自体は簡単です。

タダ電、いかがでしょうか?

よっぽど、大量に電気を消費することのない、ごく普通の一人暮らしならおすすめです!

特に、春秋はおそらくかなり安く使えると思います!

この記事を読んで「それなら、タダ電を申し込んでみようかな!」となった方、もしよろしければ次の紹介コードを使ってくれるととても嬉しいです…!

お互いに次の1年間、無料枠が毎月100円増えます!

毎月100円さらにお得になる

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特に個人が特定されることはないのでご安心を…!

最後までお読みいただき、ありがとうございます…!